リオオリンピック観戦記


今回19日の5000m決勝は仕事のこともあり諦め、12日の10000mに絞り、8月11日~13日リオ滞在の日程で応援に行ってきました。

出発前に鈴木さん故障の情報が入り、回復を信じ9日に出発しました。10日に10000m欠場の連絡があり、鈴木さんを励ますことがリオ行きの目的になると思いました。

11日にリオ到着、午後には鈴木さんのご家族や関係者の方と合流し、12日に10000mを観戦しました。オリンピックスタジアムは完成後しばらく経ちますが、一部の施設は急造感が否めない作りでした。競技場はトラックとスタンドのレベルが近く、選手目線に近い臨場感で観戦できました。

レースは皆さんもご覧になった通りAYANA(エチオピア)の世界新記録で鳥肌が立つようなレースでした。前半から70秒を切る高速レース、関根選手もあっけにとられるような感じで置いていかれました。5000mの通過が鈴木さんの5000mベストより20秒以上速く驚いていると、AYANAだけが更に加速し唖然としました。世界新の可能性が放送されドキドキしながら見ていましたが、見事29’17”45の世界新でゴール。小雨交じりで涼しい好条件の中、3位29’42”56、8位が30’26”66、9位が31’14“07だったので鈴木さんがベストで走っても9位がやっとだったのでは、と高橋監督と話しました。入賞には自己ベスト31’18”16から1周2秒短縮が必要、世界のレベルを実感しつつ、それに挑戦できる鈴木さんを誇りに思いました。

13日は出発前にお母様、高校時代に指導された夏目先生と共に鈴木さんに会うことができました。足を引きずっている印象はなく、大変明るい表情でした。5000mについてはあえて聞きませんでしたが、あの表情は「走る」と決めた後の表情だった様に思います。

その後サンパウロ経由でワシントンDCに移動、2泊して米国を出発し17日に帰国しましたが、5000m予選は米国出発前にインターネットで観戦しました。後半はおいていかれましたが、前半はいつも通りに近い走りを見せてくれました。万全ではない状態で15’40、実力を出せれば予選通過は可能だったと思います。

鈴木さんのレースを会場で観戦することはできませんでしたが、オリンピックを観戦し世界新に立ち会えた幸運は鈴木さんのおかげだと感謝しています。高橋監督は今回のレースを走りきったことが大きな糧になるとおっしゃっていました。合宿先で「高橋尚子さん以来の才能」とも言われたこともあったそうで、東京に向けて一段、二段、タイムもたくましさもアップしてくれるものと思います。皆さん引き続き応援しましょう!

陸上競技部部長 國枝秀世(S50年卒)


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