東海インカレ3日目観戦記


朝から雨の降りしきる中、競技が始まりました。11:35から開始された3000mSCには、広島県高校チャンピオンだった新人の森川陽之君(ベスト9’22”48)が出場しました。細身の森川君はスタート良く走り出したものの中間走で抜かれ、水濠で詰める様なレース展開で10位前後を維持。最後までその集団を走り、9’41”66の12位でゴールしました。単純に昨年の七大戦の記録に当てはめると8位相当、ベストタイムで4位相当です。フラットの走力が戻ったら、七大戦での活躍が期待されます。

12:45から開始された男子800m決勝には、この4月に明治大学から理学部物理の修士に入学した安藤秀行君が出場しました。大学時代1分51秒23の記録を持つ選手で今回は名大の選手として東海インカレに出場しました。積極的なレースで先頭集団からラスト200mで飛び出し5mリードしてホームストレッチに入るも、ラストで二人に抜かれ1’55”61の3位に終わりました。多分本人のイメージ通りの展開だったと思いますが、完全にまだ力が戻っていないため最後競り負けたのは本人も誤算だったかも知れません。

本日のハイライトは13:20からの男子400mHです。昨年この大会で50”07を出した小田将矢君(M1)が出場しました。第二コーナーからぐいぐい前に出て、ホームストレッチに入って10m近い差をそのまま保ち、50”88のタイムで優勝しました。昨日の予選(53”13)とは見違える走りで、昨年の七大戦の興奮を思い起こさせる素晴らしい走りでした。残念ながら真野悠太郎君(4)は数日前の練習中の転倒で欠場だったためワンツーは見られませんでした。私からの表彰後、小田君の弁ではスタートから飛ばすと1台目が詰まるため、抑えめでスタートし1台目を越えたところから乗って行ったと会心のレースを嬉しそうに語ってくれました。

15時頃から更に激しくなった雨の中15:15からの男子5000mは岸田裕也君(M2)の激走が光りました。スロースタートで始まったレース前半は後段についていた名大の3人は徐々に順位を上げて行き、3000m付近から先頭のペースアップに岸田君がぴったりと付きました。飛び出しと集団の追走が繰り返され、最後の競り合いの中で第2位14’58”90でゴールしました。激しい雨の中のレースと岸田君の走りは見ているものに感動を与えました。

雨の降りしきるなかの最終日、トップを争う名大の選手にみんなで声援を送る内に競技は終了し、男子総合4位、国公立大学の中では1位で幕を閉じました。大学院生の活躍に支えらえたものではありますが、名阪戦、七大戦へつながる試合であり、多くのエネルギーを貰いました。

文責 國枝

2018年東海インカレ3位以内入賞選手

※敬称略

順位 選手氏名 種目 記録
優勝 小田将矢(M1) 400mH 50”88
優勝 鈴木智大(1) 10000mW 43’23″64
2位 岸田裕也(M2) 5000m 14’58″90
2位 塚本亮二(3) 10000m 31’06″28
2位 伊藤裕也(4) 三段跳 15m15(+0.2)
3位 安藤秀行(M1) 800m 1’55″61
3位 伊藤裕也(4) 走幅跳 7m37(+0.7)

 

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